人工妊娠中絶の話

 人工妊娠中絶とは、人工的な手段(手術または薬剤)を用いて意図的に妊娠を中絶させることを指します。
 妊娠初期に薬剤で妊娠中絶する方法は日本では認可されていませんので妊娠初期では全例手術による中絶になります。
 
 どんな母親でも妊娠したらまず産むことを優先して考えることと思います。しかしどうしても子どもを育てられる状態ではない、子どもを育てる気持ちにはなれない、そんなときには、人工妊娠中絶をするという選択があります。
 わが国では母体保護法により定められ妊娠22週未満で中絶ができます。ほとんどの症例は
第1号 妊娠の継続又は分娩が身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれがあるもの。
上記の適応で妊娠中絶することになります。

 もちろん中絶手術は合併症や後遺症で不妊症になったり異常分娩になる確立が上がることは確かですし倫理的な意味でも安易に中絶すべきものではありません。ただ現在、日本では法律で認められた手術ですので多くの産婦人科では中絶手術を行っています。

ここで一般的な手順を説明します。

  1. まず中絶には同意書という書類が必要です。あなたと、相手の男性(既婚者の方は夫)のサインと印鑑のある同意書です。手術前に必ず提出する必要があります。
  2. 手術費用は自費ですので保険が使えません。
  3. 初産の女性(分娩経験のない女性)では前日または当日に子宮の入り口を広げる操作をします。
  4. 手術前は絶食で麻酔に備えます。(食事をすると麻酔時に嘔吐すると窒息の危険があります)
  5. 妊娠三ヶ月までの手術は子宮の入り口(頚管部)を拡張後、子宮鉗子や吸引器を用いて子宮内容を除去します。
  6. 手術後は2-3時間安静にし麻酔が覚醒後帰宅します。通院は術後2回くらいで経過に異常がなければこれで終了となります。

中絶手術は女性にとっては負担の多い手術です。不要な手術を避けるために女性が主体となって避妊をするよう心がけましょう。ぜひ産婦人科の主治医を決めて相談してください。

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