妊娠・授乳と喘息の治療薬
妊娠中は喘息を良い状態に保つ必要があると前回の
ブログに書きましたが、今回は喘息の治療薬について
書いてみます。
喘息の治療は大きく分けて
1.発作治療薬(リリーバー)
2.長期管理薬(コントローラー)
に分かれます。
治療の基本はまず発作がおこればまず
リリーバーとして気管支を拡張する薬をつかい、コントローラー
としてステロイドを使用します。ステロイドと聞くと妊娠中は
大丈夫なの?と思うかもしれません。もちろん必要がなければ
使わないにこしたことはありません。でも必要あれば使っても
大丈夫です。特に吸入薬なら安全性が確立されている種類が
ありますので主治医から投薬されたらきちんと吸入してください。
妊婦さんには、抗アレルギーの服薬はお勧めしませんが、
アメリカの安全基準で一部使用できるものがあります。それでも
効果が確実なのはむしろステロイドの方なので主治医が必要
と判断したら使用してください。お母さんの喘息の重症度に合わせて
アレルギー専門医が指導してくれると思います。
授乳中に喘息薬をどうしたらいいの?とよく患者さん
に聞かれます。たしかにお母さんが薬をのむと母乳に
薬が移行されますが、その割合は
わずかに1%以下です。従って喘息の治療でどうしても吸入や服薬が
必要なときは主治医の処方に従ってください。子育てに母親が健康で
あることは言うまでもないことです。うまく薬をつかって喘息を
コントロールしてください。
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