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生理痛の話

  あなたは生理痛(月経困難症)で悩んでいませんか?

 生理痛で悩んでいる女性はかなり多いのですが、日本の女性はかなり我慢強いので産婦人科の主治医を持っている人は意外と少ないのではないでしょうか。 医学的には生理痛がひどい状態を月経困難症と言います。Photo_7

 25歳以降で徐々に生理痛がひどくなっている人は、子宮に何か病変が存在する可能性があります。これを器質性月経困難症と言います。例えば子宮内膜症と子宮筋腫です。これらの病気の場合は必ず産婦人科の主治医を作って定期的に見てもらう必要がありす。 

 

 25歳以下で生理痛がひどく特に生理が始まって早い年齢から生理痛が出現している女性は、機能性月経困難症といい、特に病気がないのに痛みが出ます。

 このタイプの治療は

1.鎮痛剤を生理時に服用する   

 一定の年齢になったり出産を機に痛みが軽減します。

2.漢方薬を服用する。   

 長期に漢方薬を服用しているうちに痛みが軽減します。ただすぐには効果が出ませんので始め鎮痛剤を併用します。

3.ピルを服用する。  

 ピルは本来避妊用に開発されましたが副効用で生理痛を軽減し、生理の量も減りす。また生理周期も一定になり、すぐに効果が出ます。毎日忘れずに服用する必要があります。 上記の治療でかなり軽減しますので産婦人科でよく説明を聞いて治療を開始してください。

  生理痛を無理に我慢する必要はありませんし、治療により、より快適な生活ができると思います。今日からためしてください。

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〒592-0002  大阪府高石市羽衣1丁目10-11 石田医院
TEL:072-261-1313 FAX:072-261-1623
http://www.ishida-iin.com/

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人工妊娠中絶の話

 人工妊娠中絶とは、人工的な手段(手術または薬剤)を用いて意図的に妊娠を中絶させることを指します。
 妊娠初期に薬剤で妊娠中絶する方法は日本では認可されていませんので妊娠初期では全例手術による中絶になります。
 
 どんな母親でも妊娠したらまず産むことを優先して考えることと思います。しかしどうしても子どもを育てられる状態ではない、子どもを育てる気持ちにはなれない、そんなときには、人工妊娠中絶をするという選択があります。
 わが国では母体保護法により定められ妊娠22週未満で中絶ができます。ほとんどの症例は
第1号 妊娠の継続又は分娩が身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれがあるもの。
上記の適応で妊娠中絶することになります。

 もちろん中絶手術は合併症や後遺症で不妊症になったり異常分娩になる確立が上がることは確かですし倫理的な意味でも安易に中絶すべきものではありません。ただ現在、日本では法律で認められた手術ですので多くの産婦人科では中絶手術を行っています。

ここで一般的な手順を説明します。

  1. まず中絶には同意書という書類が必要です。あなたと、相手の男性(既婚者の方は夫)のサインと印鑑のある同意書です。手術前に必ず提出する必要があります。
  2. 手術費用は自費ですので保険が使えません。
  3. 初産の女性(分娩経験のない女性)では前日または当日に子宮の入り口を広げる操作をします。
  4. 手術前は絶食で麻酔に備えます。(食事をすると麻酔時に嘔吐すると窒息の危険があります)
  5. 妊娠三ヶ月までの手術は子宮の入り口(頚管部)を拡張後、子宮鉗子や吸引器を用いて子宮内容を除去します。
  6. 手術後は2-3時間安静にし麻酔が覚醒後帰宅します。通院は術後2回くらいで経過に異常がなければこれで終了となります。

中絶手術は女性にとっては負担の多い手術です。不要な手術を避けるために女性が主体となって避妊をするよう心がけましょう。ぜひ産婦人科の主治医を決めて相談してください。

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