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妊娠と喫煙

妊娠中にお母さんが喫煙するとどうなるのでしょう?

妊娠中への喫煙の影響をここでもう一度整理し見ます。
1.ニコチンの影響で赤ちゃんが低体重になる
  たばこに含まれるニコチンには血管を収縮させる働きがあります。ママの体内にニコチンが入り、血管が収縮すると、子宮や胎盤の血液循環も悪くなってしまいます。赤ちゃんは胎盤を通してママから酸素や栄養をもらっているので、胎盤の血液が不足すると、赤ちゃんが受け取る酸素や栄養の量も少なくなり、発育が阻害されます。妊娠中に喫煙している母親から生まれた赤ちゃんは、喫煙しない母親から生まれた赤ちゃんに比較して、出生時体重が平均で約200-250グラム軽くなります。

2.流産・早産率が高くなり胎盤機能も低下します
  たばこに含まれるさまざまな有害物質が母子の健康に悪影響を与えます。それにより、喫煙者は非喫煙者に比べ自然流産の頻度が約1.5倍も高くなり、早産の確率も喫煙本数に比例して高くなるという報告があります。
  また、胎盤が早くはがれてしまう病気(常位胎盤早期剥離)が起こる可能性も高いといわれています。これは処置が遅れると母子ともに危険な状態に陥ることもある、非常に怖い病気です。

3.胎児奇形を引き起こすことも明らかになっています
  一部の胎児奇形についても妊娠中の喫煙の影響が指摘されています。例えば、口唇裂(唇が裂ける奇形)、口蓋裂(口の中が裂ける奇形)、腹壁破裂(腸が飛び出す奇形)などが、喫煙と関係しているという報告があります。一日に吸う本数が多いほど確率は高くなる傾向があります。Photo_3

生まれた後の子供の影響は?
1.母乳による授乳への喫煙の影響があります
  母乳による授乳に関しては、喫煙する母親では、母乳による授乳を行う者が少なく、母乳による授乳を行っても短期間であり、母乳の分泌も少ない傾向があります。 また母乳中にニコチンが濃縮されて、赤ちゃんへ    の影響があります(不眠、嘔吐、下痢、頻脈など)。Photo_5
2.SIDS(乳幼児突然死症候群)との関連が言われています
  SIDSとは、それまで元気に育っていた赤ちゃんが事故や窒息ではなく、眠っている間に突然死亡してしまう病気です。原因はまだわかっていませんが、「父母ともに喫煙している場合は、していない場合に比べて4.7倍ほど発症の危険性が高い」といわれています。

3.子供が大きくなっても妊娠中の喫煙の影響があると言われています
  妊娠中の喫煙の影響によりのちのちの学力や身長が低くなる傾向があることが報告されています。

妊婦さんは親になるという自覚を持って生まれてくる我が子のために強い意志で禁煙しましょう。

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妊婦の飲酒について

 妊娠中にアルコールを飲んでも少しならいいよと言っている人がいます。
それではどのくらいの量なら安全なのでしょう?

 妊娠初期には飲酒は避けたほうがいいが、中期・後期には飲んでも良いと言う人がいます。本当なのでしょうか?Photo_6

実は個人差が大きいので、どのくらいの量なら大丈夫という目安は現時点ではわかっていません。だから胎児アルコール症候群の発症の閾値はないので、禁酒が望ましいのです。

 また脳はむしろ後期にかけてめざましく発達します。その発達を阻害し  ないよう、妊娠全期間を通じてアルコール類は避ける必要があります。

 胎児アルコール症候群とは 胎盤を通じてアルコールが胎児の血液に流れ込んでしまい、胎児はアルコールを代謝する能力が未発達ですから障害をおこす病気です。胎児は
出生前あるいは出生後の発育障害、精神発達遅滞、特異的な顔貌(眼裂短小、内角贅皮、上顎低形成、短鼻、薄い上唇)、手掌の皺の異常、関節の異常、先天性心疾患などの疾患が出現します。

 つまり慢性的な過剰のアルコールの摂取は身体的、精神的健康に悪影響を及ぼすのは明白です。妊婦の飲酒により、アルコールは胎盤を容易に通過するために、胎児は母体のアルコールにそのままさらされます。さらに胎児にはアルコールの処理能力がないために、胎児に悪影響を及ぼします。時には胎児の知的障害などの異常を伴う胎児アルコール症候群あるいは胎児アルコール影響障害などをきたします。

 このような異常はアルコールの飲用を控えれば、完全に回避出来るために、妊娠中はアルコールを断つことが原則なのです。妊娠に気づく前に飲んでいたというのはよくあることで、その場合には、これから飲まないようにすることが大切です。 ベストなのは、妊娠を考えた時から飲酒を避けることです。

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